シュミットカセグレン望遠鏡 C8

こんにちは!今回のエンサイ・カフェは、タイトルの望遠鏡についての紹介です。

シュミットカセグレン望遠鏡に興味がある方の参考になればと思います。


先日高知に天体観測に行った際に、天文家のシベットさんから、CELESTRON社のC8という望遠鏡をお借りしました。大変ありがたいことに、無期限で貸していただけたので、これから腰を据えて、じっくり使い込んでいく予定です。

CELESTRON C8, 架台はAZ-GTi

この望遠鏡は、望遠鏡メーカーで有名な、セレストロン社を代表する反射望遠鏡です。主鏡の直径は203mm、焦点距離は2000mm(F9.9) となっており、惑星から星団・星雲まで、これ一台でいろんな天体を楽しめるとのこと。

ネットでC8を検索すると、オレンジの文字が象徴的な、デザインのものが出てきますが、お借りしたものは旧バージョンのため、真っ黒です。前面の機関車を思わせる堀文字と銘板がレトロでオシャレだなと思います。シベットさんの見立てでは、1984~1985年ごろの品とのこと。私よりも一回りほど年上です。年季は入っていますが、シベットさんの手入れのおかげで、かなり良い状態です。

C8の内部

この望遠鏡は、シュミットカセグレン式という、反射望遠鏡の一種です。以前紹介した、グレゴリー式に似ていますが、違いは前面に薄い補正レンズが入っている点です。これで入射光を補正することにより、主鏡と副鏡をどちらも球面鏡にすることができ、量産性が上がっています。ちなみにグレゴリー式は、研磨が大変な放物面および楕円面の鏡が必要でした。こういう技術的な背景も望遠鏡を楽しむ一つのポイントだと思っています。

最後に、自身の勉強も兼ねて、望遠鏡の特徴を以下にまとめておきます。

シュミットカセグレン式の特徴

  • 像が綺麗:各種収差が小さく、像が歪みにくい。また、色収差についても、前面のレンズがほぼ平面であるため、屈折式に比べるとかなり小さい。
  • 小サイズ:筒内で光を2回反射して1.5往復させる構造のため、全長が短くて済む。逆に言えば焦点距離を伸ばしやすく、惑星など高倍率の観察にも向く。
  • 覗きやすさ:鏡筒の横から覗くニュートン式と異なり、後ろから覗けるため直感的。ただ、グレゴリー式と違い、像は反転する。
  • 非開放構造:ニュートン式と違い、前面がレンズで蓋されている。そのため、望遠鏡内部の温度が外気に順応するのに時間がかかる。また、メンテナンスがしづらい。一方、ゴミが内部に入らないメリットもある。

今回の内容は以上です。

いち早くこの望遠鏡で星空を見られるよう、準備を進めていこうと思います。

それでは次回もお楽しみに!


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