こんにちは!エンサイカフェにようこそ。
先週の9月15、16日に「星をもとめて」というイベントに参加してきました。
天体観測のイベント参加は初めてだったのですが、多くの方と交流ができ、楽しい思い出になりました。今回は、その時のレポートです。
「星をもとめて」の会場は、京都府南丹市にある、京都るり渓温泉です。
るり渓は、温泉やグランピング施設などもあり、休日を過ごすのにぴったりな施設です。様々な宿泊施設があるのですが、1ヶ月前から予約でほとんど埋まっており、今回は唯一空きがあったGRAXのコテージに泊まりました。
天気予報は曇りでしたが、到着した16時時点の天気は晴れ。夜の天体観測に期待が高まります。
イベント会場では、望遠鏡や、レンズ、アダプターなどの展示や物販が行われていました。ひとまず全体記念撮影だけ参加して、夜の天体観測の準備に向かいます。
観望会場は、るり渓施設の中央の広場です。この日は、特別に車の乗り入れができるようになっており、車のすぐそばに望遠鏡を設置できました。
望遠鏡持ち込みは12組ほど。今年から事前申込制になっており、メールでの連絡が必要になっていました。皆様ご年配のベテランの方々で、私たち夫婦はおそらく最年少の参加です。
会場には、口径150mm以上の巨大望遠鏡も多く並んでおり、圧巻でした。
日が沈んでから21時ごろまでは、東側に晴れ間があり、メインターゲットは月と土星。曇りと晴れを2時間おきに繰り返すような忙しい天気だったのですが、空は澄んでおり、像の揺れが少なく、コンディションは良好。いろいろな望遠鏡で、倍率70倍〜300倍で見せていただき、大迫力でした。
ちなみに土星のリングの傾きは29.5年周期で変わっており、来年は真横から見る形になるので、リングが消えるそうです。今年はギリギリ見えました。
私たち夫婦は、いつも通り口径130mm、F5のニュートン望遠鏡で参戦。
セッティング時に、経緯台の垂直軸の固定ビスのネジがバカになって、締め込めなくなっていることに気づきましたが、なんとか騙し騙し使って乗り切りました。(まだ購入から半年も経っていないのですが、保証書無くしてしまったかも( ; ; )修理試みます。)
トラブルと天候もあり、なかなか難しいコンディションでしたが、雲の合間から、M27や網状星雲を観察できました。
私たちのブースは、5月に一緒に天体観測をさせてもらった、シベットさんの隣でした。シベットさんの自作望遠鏡は、送りネジのついた面白い赤道儀機構がついており、光路もニュートン式とは違って興味深かったです。(詳細はこちら)
周りの方々に色々と教えてもらっているうちに、時刻は24時。曇ってきたのもあり、一度仮眠をとって、深夜3時の月の入りに合わせて起床しました。
曇りの予報にもかかわらず、この時間はかなり綺麗に晴れていました。参加者の願いが届いたようです。スマホで撮るだけでも、この星空です。
画像左側には青い星々の集まり、プレアデス星団(すばる)が写っており、右端にはうっすらとアンドロメダ銀河も写っているようです。
輝線は、おそらく虫の写り込みです。
夜空はすっかり秋と冬の星座に変わっており、オリオン座が綺麗に見えていました。オリオン大星雲を狙って、ワクワクしながら望遠鏡で撮ってみると……それなりに映るのですが、去年撮影したものに比べると、どこかモヤモヤしているような……。
カメラを変えてみても症状が変わらず、おかしいなぁと思って中を覗き込んでみると、夜露がすごいことになっていました。
寝ている間、望遠鏡を放置してずっと空に向けていたので、放射冷却がかなり進んでしまったようです。また、メガネが曇るほど湿度も高かったことも要因だと思います。
他の方は大丈夫なのかなと周囲を見渡してみると、銀色の自転車カバーのようなもので望遠鏡を包んでいる方がちらほら。皆様、なんらか対策をしているようです。
調べてみると、シリカゲルで乾燥させた空気を鏡に当てる方法や、ヒーターで加熱する方法もあるようなので、次の工作ネタとしてやってみたいと思っています。
翌日は、太陽観望会がありました。設置された3台の望遠鏡には、それぞれ異なるフィルターが取り付けられており、黒点やプロミネンスを観察することができました。
太陽観望会の後は、大抽選会という名のじゃんけん大会があり、豪華景品に釣られて参加してきました。結果、妻が素敵な双眼鏡をゲット。
大切に使わせていただきます。
おわりに
これからの秋冬の天体観測に向け、いろいろとやりたい事や課題が見つかった、有意義なイベントでした。イベントの参加者に同世代がほぼいないという一抹の不安はありますが、引き続き星を見る趣味を楽しんでいこうと思います!
当日色々と教えてくださった、シベットさん、T#さん、三重の田中さん、その他のスタッフをはじめ親切にしてくださった皆様、ありがとうございました。