こんにちは!エンサイ・カフェにようこそ。
5月3日に、高知で天体観測をしてきました。今回はその時のようすと、天体写真をご紹介したいと思います。
私たち夫婦が住んでいる大阪から、今回は明石海峡大橋を渡って淡路島と香川県を通るルートで高知県へ向かいました。空は快晴。夜の天体観測に期待が高まります。
朝8時過ぎに家を出ましたが、寄り道とGWの渋滞で、現地に到着したのは19時。この段階では、厚い雲が出ており、星は見えませんでしたが、代わりにゲンジボタルが出迎えてくれました。
今回の天体観測は、友人夫婦と、その繋がりでアマチュア天文家のシベットさんと一緒に行いました。シベットさんはもちろん、友人もプロ級の写真家ということもあり、心強い布陣です。
幸い、準備が終わる頃には晴れ間が出てきて、22時頃にはほぼ快晴。大きく開けた場所だったので、まさにプラネタリウムのような理想的なコンディションでした。
まずはM51 (子持ち銀河) を撮影。計90秒の露出ですが、二つの銀河が繋がっているところがくっきりと映って、腕もはっきり見えています。
今回、私たちと友人夫婦は、カメラを使った天体観測(電視観望)でしたが、シベットさんは口径30cmのドブソニアン望遠鏡(上写真右側の紫色の望遠鏡)で、眼視の星空を見せてくださいました。
これまで星雲は肉眼ではほぼ見えない、という認識だったので、チャレンジすらしていませんでしたが、口径30cmとなると肉眼でも銀河の概形が確認でき、圧巻でした。
人間の目には、以下の二つの視細胞、
- 錐体細胞:明るいところで色を識別する細胞。網膜の中心部(黄斑)に分布している。
- 桿体細胞:暗い光を認識する細胞。色は見えない。網膜の中心には少なく、周囲に広く分布している
があります。望遠鏡で拡大したとしても、銀河や星雲からの光を錐体細胞はほぼ感知できないため、その色を見ることはできません。一方、桿体細胞はその微弱な光を感知することができます。そのため、白黒のぼんやりした広がりや濃淡は眼視でも確認できます。
今回、30cm ドブソニアン望遠鏡で、春の様々な銀河と星雲を眼視でも楽しむことができました。ソンブレロ銀河の真ん中の黒い筋(暗黒帯)もしっかりと見ることができました。
また、「そらし目」の効果も絶大でした。そらし目とは、銀河を直視するのではなく、少し視線をそらして、目の周囲で銀河を見る手法です。これにより、目の周囲に分布する桿体細胞の力を発揮することができ、より銀河をくっきりと見ることができます。その効果が経験できたのも、大きな収穫でした。人間というシステムのセンサ特性を考えながら星を見るのも、なかなか興味深いです。
今回の天体観測で、他にもたくさん星雲の写真が撮れたので、RF 星のフロアの方も更新しています。ぜひご覧ください。
そして、今回なんと、お土産にシュミットカセグレン望遠鏡、C8をお貸しいただきました…!
シベットさん、本当にありがとうございます。
当面はこれを使いこなせるよう、天体観測の世界にのめり込んでいこうと思っています!!今回、いろいろと改善余地も見えてきたので、それについても今後紹介していきたいと思っています。
それでは次回もお楽しみに!
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