こんにちは!今回のエンサイ・カフェでは、望遠鏡のピント合わせのために作成した、バーティノフマスクを紹介します。
バーティノフマスクとは、光の回折を利用した、望遠鏡のピント合わせを簡単にするための道具です。
写真のように3方向の隙間(スリット)が設けられていて、望遠鏡の開口部に取り付けて使用します。この状態で望遠鏡を覗くと、星に以下のような光芒(光の線)が見えます。
この3本の光芒が一点で交わるように、ハンドルを回して調整することで、ピントを正確に合わせることができます。
今回は、新しくシベットさんからお借りしたシュミットカセグレン望遠鏡C8用に、このバーティノフマスクを新作しました。C8は口径が200mm超と大きいので、普通に作ると少し嵩張ってしまいます。そこで、今回は折りたためるバーティノフマスクを作ってみました。
設計はFusion 360を使用しました。展開した時に全てのスリット面が同一になるよう、形状を工夫しています。ヒンジの軸はM3のボルトを使用します。
折り畳んだ状態はこのようにコンパクトな状態になります。
このデータを、3Dプリンタ(Adventurer 3)で造形しました。マグネットの挿入がまだなので、一旦マスキングテープで接続部を固定しています。
使用した結果はまた後日ご紹介したいと思います。
余談ですが、積層造形タイプの3Dプリンタは、地面から浮いた部分を “サポート材” で支えることで造形を行うのですが、その面がかなり荒れてしまっています。造形後にサポート材をペリペリ剥がすのも結構大変で、妻にも手伝ってもらってなんとかここまで滑らかになりました。この3Dプリンタももう5年選手なので、最新の3Dプリンタならもう少し表面も綺麗にできるかもしれません。
先日知り合いから、オススメの3Dプリンタを相談いただいて、いろいろ調べていたのですが、今だとFLASHFORGEのADVENTURER 5M PROが一番魅力的な選択肢かなと思っています。
自動補正の機能が付いており、機構もシンプルでメンテナンスもしやすそうです。また、造形速度も恐ろしいほど高速なので、ストレスなくものづくりが楽しめると思います。
直近はカメラを買ったりと資金不足ですが、また落ち着いた頃に導入したいなと目論んでいます。
また購入した時はレビューのご紹介ができればと思います。
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