こんにちは、エンサイカフェへようこそ!
今回は新しい3Dプリンタを購入したので、そのレビューです。
購入した3Dプリンタは、FLASHFORGE社の
です!この機種は、積層造形方式の痒いところに手が届く、素晴らしい機能が満載で、ずっと欲しいと思っていました。
この度、運良く(?)これまで使っていた3Dプリンタにガタが出てきたので、思い切って導入しました。
ちなみに、これまで使っていたのは、同じFLASHFORGEのAdventurer 3Xです。この5年間、たくさんの作品を生み出してくれました。
せっかく同じメーカーの機種なので、この2台を比較して、Adventurerシリーズの進化をレビューしてみたいと思います。
開梱・外観
上のような大きな段ボールで届きました。梱包も丁寧に必要十分な量されており、安心感があります。サイズは380×400×453と、Adventurer 3Xより一回り大きくなっています。
開梱時の唯一の注意点としては、電源を入れる前に、ステージの固定ビスを六角Lレンチで外す必要があることです。私はそれに気づかず、電源起動直後にエラーで怒られました。。
造形
続いて初期設定……と言っても、ユーザビリティが改善され過ぎていて、基本的に何もしなくて良いです。自動でキャリブレーションが始まります。
前の機種は、手動で紙を挟んでヘッド先端とステージの隙間を調整していたのですが、この機種は自動化されているのでお手軽です。しかも、ただ高さを合わせているだけでなく、多点でキャリブレーションしているようで、同じレイヤーを印刷するときでも、ヘッドの位置に応じて、z軸も僅かに動きます。「完璧な第一層の印刷」を謳っているのも納得です。
キャリブレーションでは、高さを合わせる「レベリング」だけでなく、ヘッドを小刻みに動かして、「振動解析」を行っています。おそらく、設置環境の固有振動数を探して、そこを避けて運転するようなしくみなのだと思いますが、とても家庭用とは思えない機能で、感動しました。
さて、フィラメントもセットできたので、本体にあらかじめ入っているサンプルモデルを印刷してみました。こういう、すぐにテストできるような配慮も嬉しいポイントです。
造形動作の感想ですが…とにかく早くて綺麗です。外形を丁寧になぞった後に、内部を超高速で埋める緩急が見ていて飽きません。旧モデルに比べて、体感3倍早い印象です。
デメリットは、動作が早い分、振動が激しく、騒音も大きいことです。設置は、ある程度しっかりした机にする必要があります。騒音は、同じ部屋にいるとかなり気になるレベルですが、別の部屋に退避するので許容範囲です。
テストブロックの造形は数分で終わったので、もう一つサンプルに入っていた、スマホホルダも造形してみました。
インフィル(内部を埋める形状)は「グリッド」になっていますね。個人的には、パスが交差せず、強度も高い「ハニカム」が好きなのですが、パスが交差したところで全く外観上問題ないレベルの仕上がりです。いずれにしても、インフィルの種類はスライスソフトの設定で変えられるので、全く問題ありません。
出来上がりです。
ステージが特殊なシボ加工面になっているので、そのテクスチャが転写されてまるで積層造形ではないかのような平面が出ています。
(ちょうど前日に北海道旅行に行ってきたので、シマエナガのマスコットを乗せています。)
その他の魅力的な機能
5Mでは、ダイレクト方式(ノズルヘッドの部分でフィラメントを引き込む方式)が採用されています。前の機種では、ノズルとフィラメントの送り機構に距離があったので、詰まりのトラブルも時々ありましたが、今回はその点も改善されています。
また、フィルター内蔵のチャンバー方式なので、造形時の匂いや騒音の軽減も期待できそうです。
造形後の冷却送風装置もしっかりしています。
総じて素晴らしい機種だと思います。
おわりに
これから5年間は、この機種で色々なものづくりをしていこうと思います。またしばらく使用してみて、再度追加レビューできればと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます!
また次回もお楽しみに。